
施工前にやるべき準備 仕上がりの8割は下地で決まる
カーコーティングは塗れば終わりではなく、下地づくりがいちばん大事です。汚れが残ったまま被膜を作ると、ムラや定着不良の原因になります。施工する日は直射日光が当たらず、風が弱い場所が理想です。夏の炎天下や冬の極端な低温は乾き方が不安定になりやすいので避けると安心です。
ここから準備の具体手順に入ります。道具を増やすより、必要な工程を抜かさないことが失敗防止の近道です。初めてでも順番通りに進めれば十分きれいに仕上がります。
洗車と鉄粉除去で触ってツルツルに近づける
最初はたっぷり水で砂を落としてから、カーシャンプーで優しく洗います。次に触ってザラつくなら鉄粉の可能性が高いので、鉄粉除去剤や粘土で処理します。粘土は摩擦が出やすいので、潤滑剤代わりにシャンプー液を多めに使うのがコツです。ルーフやボンネットなど上面は特に付着物が多いので丁寧に。処理後はもう一度すすぎ、汚れと薬剤を残さないようにします。
脱脂と水分ゼロが定着を左右する
鉄粉処理まで終わったら、シリコンオフ等で脱脂して油分を落とします。ワックスや簡易コートが残っていると、新しいコーティングが弾かれてムラになります。脱脂後は拭き上げで水分を完全に取り、ミラー周りやモールの隙間から出る水もできるだけ飛ばします。シミや水アカが目立つなら、軽い研磨で整えると仕上がりが上がります。
DIYでできる施工方法 塗布から拭き上げまでの基本
DIY用コーティングにはスプレータイプ、液剤を塗り伸ばすタイプ、簡易ガラス系などがあります。初心者は拭き取りが軽い製品から始めるとストレスが少ないです。施工は少量を薄く、パネルごとに区切る、乾かしすぎないの三点を守るとムラが減ります。作業はボンネット、ルーフ、トランク、ドアの順に大きい面から進めると効率的です。
次は実際の塗り方の流れです。焦って一気に塗るより、パネルごとに確実に終わらせる方が結果的に早くきれいになります。乾燥時間は製品ごとに違うので、説明書の硬化時間だけは必ず確認してください。
塗布の手順 塗り込みは薄く均一に
付属スポンジや柔らかいアプリケーターに液剤を数滴取り、三十から五十センチ四方くらいの範囲に薄く塗り広げます。塗りすぎると拭き上げが重くなり、ムラの原因になります。少し置いてから拭くタイプは、指で軽く触れて曇り具合を見ながらタイミングを合わせます。角やプレスラインは塗り残しが出やすいので、最後に軽くなぞって均一にします。
拭き上げのコツ クロスは二枚で仕上がりが安定
拭き上げはマイクロファイバークロスを二枚用意し、一枚目で大まかに拭き取り、二枚目で仕上げ拭きをします。力を入れすぎず滑らせるように動かすとキズが入りにくいです。白っぽいスジが残る場合は拭き取り不足か塗布量過多のことが多いので、乾く前に追加で軽く拭きます。気温が高い日は乾きが早いので、作業範囲をさらに小さくすると失敗しにくいです。
プロ施工の流れと注意点 自分でやるか迷う人の判断材料
専門店やディーラーでの施工は、設備と下地処理の精度が強みです。特に磨き工程が入ると、艶と透明感が大きく変わります。一方で費用は上がり、仕上がりは施工店の技術差も出ます。迷うときは保管環境と求める仕上がりで決めるのがおすすめです。
ここでは一般的なプロ施工の工程と、依頼前に確認しておきたいポイントを整理します。知っておくと見積もり比較がしやすくなり、不要なオプションを避けやすくなります。
施工工程の目安 洗浄から磨き、脱脂、塗布、硬化まで
多くの店は、手洗い洗車のあとに鉄粉や油膜の除去を行い、必要に応じて研磨をしてから脱脂します。そのうえでコーティングを塗布し、室内で硬化させる流れが一般的です。研磨は塗装を整える重要工程で、段階的にコンパウンドを替えることもあります。硬化は温度と湿度の管理が効くため、専用ブースがある店ほど安定しやすいです。施工後しばらくは洗車や雨を避ける指示が出る場合があるので、予定も含めて確認すると安心です。
失敗を避けるチェック項目 保証よりメンテ説明が大事
依頼前は、使用するコーティングの種類、研磨の有無、メンテナンス方法を確認しましょう。保証年数だけで決めると、日々の手入れが合わずに効果を感じにくいことがあります。洗車機を使ってよいか、使える洗剤の種類は何か、定期メンテは有料かなどは満足度に直結します。施工後は月一回程度の優しい洗車と、汚れを放置しないことが寿命を伸ばす基本です。
